OZONYSが展開していたブランド【BONZ】のハブ、【POWER-H】シリーズのディスク対応モデルです。

「とにかく軽ければ軽いほど良い！」という考え方が見直されてからずいぶん時間が経ったけど、それでも多くのメーカーは「そうは言っても、軽い方が良いんじゃないか？」という考え方を捨てきれません。
特にフロントハブは軽量を追及するメーカーが多いんですよね。
小さいベアリングを使うのは良いとして、ハブのフランジまで小さく作ってしまいます。

フランジが小さいと、ホイールを組んだ時にフランジが広がってベアリングがスカスカになる。
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スカスカになったベアリングが抜けない様に接着剤で固定する。

まぁ、地面を走ってる限りはそんなハブでも良いんですが、尖った障害物の先端に前輪をかけて、体重がかかった状態からさらにプッシュして、体を前に送ってヒョイっと突き出す…。
この瞬間に、ハブとベアリングの隙間があれば確実に力が失われるし、バランスが崩れます。いくら接着剤で固定しててもね。
で、そういうハブに限って右側のフランジは極端に端っこに寄ったデザインになってたりします。左右のスポークのテンションに差がありすぎて、どれだけ左側のスポークを張っても右側がプニョプニョ…。

「フランジを小さくしてはダメ。左右のフランジは極力均等な位置に。」
そんな当たり前の事を当たり前と認識してしてる（してた）メーカーが、CREWKERZとOZONYSなんですよね。ライディングの本質を知ってるから、製品造りの基本を知ってるからこそ作れるハブだと思います。この【POWER-H】は。

小さめのベアリングを使いつつも、フランジを十分に大きく。
左右のスポークのテンションの差が少ない様に、右側のフランジを極力内側に寄せて。
それでいて決して重量級では無い仕上がり。

ボルト固定タイプのディスクハブとしては最高傑作だと断言できます。
最高の性能を求めるなら＝最高のライディングを求めるなら、このハブは断然オススメです。