フロントハブの固定部分が、クレイジーなくらい分厚いです。必ずハブ固定ボルトを長めの物に変更してご使用下さい。
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2010年頃から「フロントフォークのガッシリ感」を追及してきたOZONYS(BONZ)、「とにかく軽けりゃ良い」と信じ込んでいたメーカーやライダーさんも、2018年頃になってようやくOZONYSやCREWKERZの思想に共感してもらえる様になってきました。
こちらはガッシリ系としては老舗のBONZがプロデュースするフロントフォーク。前作はブレードのパイプがシンプルな○丸断面だったけど、このモデルはリブ(凸)を作ることでたわみを抑える=ガッシリ感を一層強化したモデルとなっています。
大口径化することで、フロントフォークそのものの剛性や強度・耐久性が向上するのはもちろん、フレーム前周りの強化も実現。ライディング中の「たわみ」を抑えて、バランスを崩れにくく、またライダーの入力を確実にライディングの力につなげるというアドバンテージが得られます。
また、目を引くのはブレードの先端=ホイールを固定するエンド部分が「幅14mm!」と、規格外の極厚デザインとなっています。
フロントフォークとハブの固定があまいと、ライディング中にフロントフォークがねじれて左右のブレードがバラバラの動きをします。
フォークがねじれてバランスが崩れやすいのはもちろん、フロントフォークの耐久性も損なわれます。フロントフォークとハブが確実に固定される事で、フロントフォークの左右のブレードが確実に連結され、ヨレヨレしないリジッド感の増加&強度・耐久性が向上します。
「フロントフォークは、ハブを含めてひとつの構造物」という理屈がわかっていればこそ。
ライダーとしても、エンジニアとしても、豊富な知識と経験があればこそ。こういう製品が作れるんでしょう。
リムブレーキ台座も秀逸♪
台座自体がヨレない様に&ブレード全体でブレーキの力を受け止める事ができる様にと、ブレーキ台座を左右のブレードの内側に溶接。さらに、ビルトインブースター一体型のデザインとして、ブースター部分もべったりとブレードに溶接する事で、「強いブレーキングの力を逃がさない」のに加えて、「ブレーキをリリースする(緩める)時のリニアな反応」を実現しています。
このブースター部分はフォークの補強の役割も兼ねていて、リムブレーキでは力が集中しやすいショルダー部分全体を補強してくれます。
「M6固定ボルトのハブを使えるアルミ製のフロントフォーク」を考えるなら、史上最高のフロントフォークです。ヘタなスルーアクスルのフォーク&ハブより、よっぽどガッシリしてるので。
「ハンガーからの突き出し!」とか、「前輪を刺してから後輪にスイッチ⤴」とか。どうにもタイミングがつかめない…(´;ω;`)というライダーさんは、フォークのたわみが原因かも知れません。こういうリジッドなフォークを使う事で学べる事は多いですよ。