HOPEのイメージカラーであるグリーンとブラックのシンプルなデザインですが、手にはめてみると「さすがHOPE！」と思わされる上々の仕上がりです。

着けてみてまず驚くのはその涼しさ。手の甲部分にはよく伸びるストレッチ材を採用。肌の色が透けて見えるくらいの厚めのメッシュ素材で、通気性が良いのも納得。
手の平にはサラっとしたブラックアマーラ材ですが、なんと手の平にも細かい穴を無数に開ける事で通気性を向上させてます。
寒い冬のライディングで防寒効果を期待するのは無理がありますが、汗をかくシーズンはかなり快適に使えそうです。おおげさではなく、グローブを着けてないのと同じ位の体感温度ですよ。

手の平には通気性の確保とフィット感の向上のため、プロテクションは無し。それでも、親指の付け根から人差し指の付け根にかけては、手の平の素材を手の甲側まで延長して巻きつけることで、耐久性の確保にも余念がありません。
また、指先も同様に、手の平側の素材を爪の所にまで巻きつけてあるのが秀逸。
通常は指先部分で手の甲の素材と手の平の素材を縫い合わせるので、使いこんでいくとほつれて穴が開く事が多々ありますが、手の平の素材を延長して爪のまんなか位に縫い目をもってくる事で耐久性の大幅な向上を狙っています。

フィット感を求めて立体裁断＝指がある程度曲がった状態の形状で作るのは現代のグローブでは常識だけど、手の平から手首にかけても滑らかな曲線で作られてます。手の甲のストレッチ具合との相乗効果でフィット感も極上。HOPEらしい、ライダーさんの使い勝手を考えた良いグローブだと思います。